糖尿病を東洋医学で考える
セドナ整骨院・鍼灸院の大谷です。糖尿病を東洋医学では「消喝病」と言い東洋医学では糖尿病は「消渇(しょうかつ)」といい脾臓・肝臓と腎臓に大きな関係があり脾臓・肝臓は消化器系全般のことで食生活の乱れで損傷する部位です。「喉がよく渇く」という糖尿病の症状がありますから、おそらくここから来ていると考えらています。消渇とは、身体内の水分が失われてしまい、渇くという意味ですが、口渇・多飲・消痩・多尿が糖尿病の主症状とし教科書にも記載されています。
昔は食べ過ぎるということがなかったと思いますが身分の高いひとは現在と同じように食べ過ぎることが多かったので、東洋医学は2000~3000年前より現代とさほど変わっていないのですね。
東洋医学の見解では簡単に言いますと腎臓が虚弱なために尿に糖が混じってしまうと考えられています
身体の中では飲食物は、胃に入ってから糖に変わり。命門と腎の気で温められて精気となり骨髄に染みわたり、全身を養うエネルギーとなります。残った気の力は血液に入って骨肉を作り最後の残りが尿になります。
命門と腎が弱ってしまうと膀胱で飲食物をろ過出来ないため穀気の甘味がそのまま尿中にのこり体外に排泄されることになります。これが糖尿病の人の尿に糖が混じる理由です。
糖尿病は東洋医学で言う「脾」という五臓の病に分類され「緩める」という性質を持っています。
春は陽気が上昇し、緩める性質の病は落ち着いていき冬は陽気が下降し、緩める性質の病が発生する糖尿病は7・8月に始まり、11・12月に症状が悪化する傾向があるようなのでこの時期にケアする事がコントロールに繋がる考えています。