安産と「命門の火」の関係
患者さんから、「安産のためにはどういう治療をしていくの?」という疑問を多くいただきますので、ご説明させていただきます。まず骨盤ですが、腸骨・仙骨・恥骨がバランスよく柔らかくなっていること。
多くの妊婦さんを施術してきた経験上、お腹が大きく出ていない方は比較的出産が安産でない傾向があります。
腰椎と仙骨が150°位の角度がある方は安産になっている方が多く、産後の腰痛や座骨神経痛が少ないです。
次に東洋医学において、安産のために大切なことが「命門(めいもん)の火」というエネルギーです。
生まれながらにして持っている気を「先天の気」といいます。特に体を温める働きのある気(エネルギー)を「命門の火」と呼びます。
先天的なエネルギーである命門の火も生まれながらに強弱や個人差があります。
このエネルギーが弱いと、普段から朝が苦手だったり、足腰が弱い、身体がだるい、痛かったり、髪の毛が細くてぱさつきやすく切れやすかったり、体が温まりにくい、虚弱体質であったり、ひどければ尿の出が悪かったり弱かったり、生理周期に異常が出やすくなったりします。
また東洋医学では、命門の火は赤ちゃんを子宮内に留めて育てていくためのエネルギーになりますので、これが弱いと胎児を子宮内に留めておけずに流産したり、血流が悪くなり胎児の育ちが悪くなったり、あるいはお産の時に胎児を押し出す力が不足して難産になるといわれています。
テレビなどでも言われていることですが、女性の場合は7の倍数の年齢で盛んになり、衰えていくエネルギーでもあります。
安産の為にも、普段から体調を整え病気を防ぐ、命門の火を高める施術をしておくことが大切です。
